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正統派小型メモリーナビ、三洋電機 ミニゴリラ「NV-SD10DT」

GPSアンテナやワンセグチューナーを内蔵した小型ポータブルナビ

簡単!「パーキングブレーキ接続ケーブル」の接続方法

ミニゴリラを車に設置する際、おそらく最も悩む事は、スタンドやシガーライター接続ケーブルの取リ付けではなく、「パーキングブレーキ接続ケーブル」を車の何処に接続したらよいか、ということだろう。

スタンド ▲ シガーライター接続ケーブル


パーキングブレーキ接続ケーブル

メーカーは走行中の操作は前方不注意となり危険として、安全を守るため走行中の操作を制限している。具体的には、ナビゲーションの操作可能なメニューが 制限される、ヘッドホンを接続してもヘッドホンから音声が出力されない、さらには停車時に車のパーキングブレーキを引いてもTVの映像が映らない、など だ。

メーカーがユーザーにお願いしているとおり、「パーキングブレーキ接続ケーブル」を車のパーキングブレーキに接続するとなると、パーキングブレーキの接 続箇所が仮に分かったとしも、実際に接続するには車の内装を剥がさなければならず、一般のユーザーからすると面倒な作業となる。またその作業を行った場 合、助手席の同乗者は走行中にテレビを見ることができなかったり、ナビゲーション操作に制限が出たりして、不便を生ずる結果となる。

では実際に「パーキングブレーキ接続ケーブル」を接続しなければならないポータブルナビで、そのケーブルを全ての人が車のパーキングブレーキに接続して いるのかというと、まともに接続しているのは少数派で、たいていの場合は”アースに接続”しているのが現状だ。アースに接続するとどういうことになるかと いうと、車が駐車中であっても停車中であっても、はたまた走行していようが、いかなる場合でも一つたりとも操作に制限が加えられない。

したがって走行中であっても操作ができたり、テレビを映すことが可能になる。このような操作の制限を解除することは、もはやポータブルに限らず、後付け タイプのカーナビでは周知の事実となっている。車メーカーでライン装着されたカーナビの機能を解除するキットが売られているくらいだ。

筆者は安全に対するドライバーの意識が最も重要であり、機能を解除しても即、安全性が損なわれるとは考えていない。自動車業界による自主規制に対して、メーカー側は神経質になり過ぎているのではないだろうか。

そこでミニゴリラの場合の最も簡単なアースへの接続方法を紹介するが、運転者が走行中に画面を注視(2秒以上連続して見続け)たり各種操作を行ったりすると、その行為自体が道路交通法により処罰の対象となることだけは頭にインプットしていただきたい。

■「パーキングブレーキ接続問題」は、これで簡単解決!

さて、ここからが本題。実はホームセンターで売られている普通のネジを使うと、パーキングブレーキ接続に関する悩みは一発で解消することができる。

まずはホームセンターで「M2.6×10の なべ小ねじ」を購入。”ビス”と言ったりもする。「M2.6」とはネジの部分の直径が2.6mm、「10」はネジの部分の長さが10mmという意味だ。 ホームセンターでは色々な形や種類のねじが売られているが、普通は小袋に複数個 詰められていて、それぞれが一袋100円程度で販売されている。ちなみにこのネジは特殊なものではなく、ごく普通のねじ。

M2.6×10の なべ小ねじ

では、どうやってこのネジを使うのかというと、袋の中にはネジとナット、それにワッシャーが混ざって入っているが、使うのはネジのみ。そして、このネジ をミニゴリラ下部のブレーキ端子に、ねじ山が隠れるくらい最後まで押し込むだけ。取り外しも簡単。したがって同梱されているパーキングブレーキ接続ケーブ ルは使わない。これだけでパーキングブレーキ接続問題は解消される。最後にネジが落ちないように念のため、ねじの頭にビニールテープを被せておこう。

ネジを挿入した本体

重要なことは、樹脂性のネジを購入しない、つまりネジの材質や表面処理は導電性(電気がとおる性質)があること。電気が通れば黒色でも構わない。確認す るが、ネジの長さは10mm、ネジ部の直径は2.6mm、ネジの材質は金属。「M2.6×10の なべ小ねじ」、これ以外のねじは使えない。ちなみに、皿ねじはネジ部の長さが異なるので注意が必要だ。なおこの方法は、メーカーが設計変更を実施すると通 用しなくなる可能性も在りうる。

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